2019年11月時点投資信託残高ランキングに見る投信業界
2019年11月時点投資信託残高トップ30
順位 | 略称 – 日本語 | ファンド分類 | ファンド資産クラス重視型 | 総資産(百万) |
1位 | ピクテグローバルインカム株式毎月分 | 海外バリュー型 | 株式 | 897868 |
2位 | 東京海上円資産バランスファンド毎月 | コンサバティブ・アロケーション | 混合アロケーション | 696606 |
3位 | フィデリティUSリートファンドBヘッジナシ | 不動産セクター | 株式 | 666982 |
4位 | フィデリティUSハイイールドファンド | ハイイールド債 | 債券 | 602765 |
5位 | ひふみプラス/レオス | 海外バリュー型 | 株式 | 593472 |
6位 | ダイワUSリートOP毎月Bヘッジなし | 不動産セクター | 株式 | 583374 |
7位 | 新光US-REITオープン | 不動産セクター | 株式 | 572037 |
8位 | ダイワファンドラップ日本債券セレク | アグリゲート・ボンド 日本円重視型 | 債券 | 508912 |
9位 | ラサールグローバルREITファンド毎月/æ | 不動産セクター | 株式 | 469531 |
10位 | 次世代通信関連 世界株戦略/SMTA | 海外ブレンド型 | 株式 | 423948 |
11位 | グローバルハイクオリティ成長株Hなし/D | 海外成長型 | 株式 | 420689 |
12位 | GLソブリンOP毎月/三菱UFJ国際 | OECD諸国 | 債券 | 412299 |
13位 | 野村インド株投資 | インド | 株式 | 398355 |
14位 | フィデリティ日本成長株ファンド | ブレンド型ブロードマーケット | 株式 | 396881 |
15位 | 財産3分法毎月/日興 | モデレート・アロケーション | 混合アロケーション | 394982 |
16位 | グローバルロボティクス株式年2/日興 | テクノロジー・セクター | 株式 | 376839 |
17位 | JREITリサーチオープン毎月/SMTAM | 不動産セクター | 株式 | 373402 |
18位 | ダイワファンドラップ日本株式セレク | ブレンド型ブロードマーケット | 株式 | 363553 |
19位 | スマートファイブ毎月決算型/日興 | 国内外アロケーション | 混合アロケーション | 346417 |
20位 | netWIN戦略Bヘッジ無/ゴールドマン | テクノロジー・セクター | 株式 | 342058 |
21位 | グローバルロボティクス株式1年/日興 | テクノロジー・セクター | 株式 | 336495 |
22位 | AB米国成長株D毎月H無予想分配 | 米国 | 株式 | 335783 |
23位 | ダイワJREITオープン毎月分配型 | 不動産セクター | 株式 | 321849 |
24位 | しんきんJリートオープン毎月 | 不動産セクター | 株式 | 319096 |
25位 | さわかみファンド | バリュー型ブロードマーケット | 株式 | 310820 |
26位 | グローバル3倍3分法1年/日興 | ダイナミック・アロケーション | 混合アロケーション | 292985 |
27位 | 野村PIMCO世界インカム戦略 A | 海外アグリゲート・ボンド | 債券 | 284305 |
28位 | 野村外国債券インデックスBコース(野村投 | 外国政府債 | 債券 | 284051 |
29位 | ダイワ米国リート毎月ヘッジなし | 不動産セクター | 株式 | 283291 |
30位 | ロボットテクノロジー関連株/大和 | テクノロジー・セクター | 株式 | 275748 |
これを分類の数ごとに集計すると、不動産セクターが8つ、テクノロジーセクターが4つ、海外バリューとブレンド型ブロードマーケットが2つという形になりました。
種類 | 個数 |
不動産セクター | 8 |
テクノロジー・セクター | 4 |
海外バリュー型 | 2 |
ブレンド型ブロードマーケット | 2 |
コンサバティブ・アロケーション | 1 |
ハイイールド債 | 1 |
アグリゲート・ボンド 日本円重視型 | 1 |
海外ブレンド型 | 1 |
海外成長型 | 1 |
OECD諸国 | 1 |
インド | 1 |
モデレート・アロケーション | 1 |
国内外アロケーション | 1 |
米国 | 1 |
バリュー型ブロードマーケット | 1 |
ダイナミック・アロケーション | 1 |
海外アグリゲート・ボンド | 1 |
外国政府債 | 1 |
まだまだ強い毎月分配型
結果論を見てみると、リートを中心とした毎月分配型にまだまだ資金が流れ込んでるとみられますね。
トップのピクテグローバルインカム株式毎月分は毎月40円の配当で基準価格が3000円程度ですので、分配利回りが15.8%ほどです。
直近は業績が良かったからいいものの、2017年5月時点であった4000円の基準価格は2.5年程で1000円下がっている状況です。
またフィデリティUSリートファンドBヘッジ(分配利回り12%)、フィデリティUSハイイールドファンド(分配利回り12%)、ダイワUSリートOP毎月Bヘッジ(分配利回り16.5%)など
正直配当利回り高いのしか「売れない」のか「買わない」のか判断に苦しみます。
そんな中2位で検討しているのが東京海上円資産バランスファンド毎月です。
タコ足配当
運用残高トップのピクテグローバルインカム株式毎月分は高配当株に投資するファンドで、基本的は配当金を分配金に回すという方向性自体は問題はありません。
しかし、実際に配当利回りは2%から5%くらいの株に投資しており、日米金利差を考えても適正水準は3%ほっではないでしょうか。
それ以上の分配金はどうしてもタコ足配当になってしまいます。
ピクテグローバルインカム株式毎月分の良いところ
資料を見ていて思うのですが、ピクテグローバルインカム株式毎月分は資料が比較的充実していると思います。
為替の動きや高配当投資信託はどのような動きをしたかなど、ファンドの事実を述べるほかのやる気のない月次資料に比べて、しっかり伝えようとする丁寧さを感じます。
ただし比較になぜか指数を使っており、ピクテグローバルインカム自体を利用しないところに誤魔化しを感じてしまいます。正々堂々と自らの実績を表示できるようにしていただければと思います。
しかしそれでも為替要因か株価要因化を記載しいているのは非常に好感が持てます。
〇小さい文字のただし書きはあまりいただけない(;^ω^)
ひふみ投信といいピクテグローバルインカムといいマンスリーレポートがしっかり作られているところが売れるのはいいことですね。
業界のみなさん、やる気のないマンスリーレポートなんてやめて、本当に有用な資料作り、期待してますよ。
東京海上円資産バランスファンド毎月
残高2位の東京海上円資産バランスファンドを見ていきましょう。
このファンドは主に円資産の株・債券・不動産に投資するファンドで再建を7割を基本に状況に応じて投資割合を変えていくダイナミックアセットアロケーション型のファンドとなります。
一応リスクが低いのにリターンが高いっというのがポイントのようですが、この金利の低い日本の債券で運用するとか正気の沙汰じゃありませんね。
なんでこんなファンドが売れているのかっさっぱりわかりませんが、おそらくモーニングスターオブザイヤーをとったことで、リスク商品を売りなれていない
銀行員たちがうりさばいているものと思われます。
7割の債券部分はほとんど収益に貢献していません。また金利が低いため株価が下がる時期にもあまり上昇余地がありません。
このファンドの上昇要因のほとんどは株とリートであることを認識しましょう。
この記事は徐々に継ぎ足していきます。