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超解説:ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドの評価と中身

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドがついに一兆円ファンドとなりました。

日本の投資信託はリート系ファンドが1兆円を割ってから久しく1兆円ファンドは表れていませんでした。一時期勢いのあったひふみ投信も最近は資金が流出傾向が明確になり、どこが主導権を取りに行くのか、その一つの結末がピクテ・グローバル・インカム株式ファンドの1兆円突破により明らかになりました。

今後はグローバル三倍三分法ファンドとのし烈な争いになると思われますが、運用においては高配当銘柄は王道の投資手法です。今後も長期的に投資対象としてよいファンドだと思います。

ただしタコ足配当が治れば…ですが

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドの評価

革新性 ★☆☆☆☆

王道性 ★★★★★

投資タイミング ★★★★☆ 景気後退期にディフェンシブ銘柄は基本。低金利下でのイールドハンティングに期待。

期待リターン:★★☆☆☆ 真ん中ぐらい

期待リスク:★★★☆☆  株式の中では少し低めか(リスクは評価が低いほどリスクが高く、評価が高いほどリスクが低い)

タコ足配当率:★★★★★ 褒めてはいない。配当利回りで売れているなら世も末だと思う

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド1月末実績
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド1月末実績

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドの特色

主に世界の高配当利回りの公益株に投資します
日常生活に不可欠な公益サービスを提供する世界の公益企業が発行する株式を主な投資対象とします。 公益企業には電力・ガス・水道・電話・通信・運輸・廃棄物処理・石油供給などの企業が含まれます。
これらの公益株の中から、配当利回りの高い銘柄に注目して投資を行います。

公益株とは

資産株とはインカム株式とも呼ばれ、安定的な配当収入と緩やかな株価の上昇が期待できる株式です。

資産株の代表格でもある公益株式を発行する企業は、電力・ガス・水道・電話・通信・運輸・廃棄物処理・石油供給などの日常生活に不可欠な サービスを提供しているため、業績が景気に左右されにくく相対的に安定しています。

代表的な「インカム株式」である公益株式のなかから、配当利回りの高い銘柄に注目します。

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド公益株の特徴

高配当利回りの公益株に投資する意味

l株式の投資収益の源泉は、値上がり益と配当収入です。過去の実績では世界高配当公益株式の株価は市場環境によって変動しましたが、 配当収入は着実に積み上がり全体の投資収益を下支えしました。

l世界高配当公益株式の配当利回りは、主要資産と比較しても魅力的な水準にあります。

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド公益株に投資する意味

 

安全資産の利回り低下で世界公益株式に投資魅力

主要先進国の国債利回りがリーマン・ショック前と比べ大きく低下するなか、世界高配当公益株式の利回りは相対的に高い水準になっています。

一般的に安全資産とみなされる主要先進国の国債利回りと比べ、高水準の配当利回りを維持し、利回り面から投資魅力が高まっている点も、資産株 が注目されるポイントと考えられます。

 

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド配当利回り

 

公益企業の業績の安定性

世界の公益企業は日常生活に不可欠なサービスを提供し、業績が安定していることから、デフォルト(債務不履行)率が相対的に低く、倒産しにくい 業種であるといえます。

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドデフォルト率

トレンドの変化|異なる値動きを見せる資産株

2018年1月から9月の株価上昇局面において世界の株式市場をけん引してきたのは情報技術(IT)関連株式(成長株)でした。

2018年10月から12月にかけては、このIT関連株式をはじめ世界株式が崩れた一方、資産株の代表格といえる公益株式は大きく下落することなく 踏みとどまりました。

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドトレンドの変化IT銘柄

歴史は繰り返す|成長株の時代と資産株の時代

過去60年以上の米国市場の例で見ると、新サービスや新商品の市場拡大を背景に米国株式全体のパフォーマンスが米国公益株式(資産株)を 上回った時期(成長株の時代)と、逆に米国公益株式のパフォーマンスが米国株式を上回った時期(資産株の時代)が、約10年前後の期間で繰り返されていることがわかります。

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド歴史は繰り返す

 

歴史は繰り返す|トレンド変化に見る時代の転換点

米国公益株式の米国株式に対する相対パフォーマンスをみると、成長株と資産株のトレンドの変化がよくわかります。

過去60年以上の米国市場の例でみると、各成長株の時代のブームをけん引した製品やサービスの普及が一段落すると資産株の時代が到来して きたことがわかります。

 

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドトレンドの変化に見る時代の転換点

 

相対的に高い世界公益株式の配当利回り

世界的に国債をはじめ主要債券資産の利回りが過去よりも低い水準となるなか、世界公益株式の配当利回りは相対的に高い水準となっています。

l世界的な人口の増加や新興国の成長に伴い、今後も電力需要の拡大が予想されます。

l海外の公益企業には、ひとつの企業で電力事業やガス事業など複数の公益事業を展開している総合公益事業会社や国外にも積極的に進出している 公益企業が存在します。

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド 配当利回り比較

企業例|ネクステラ・エナジー(米国、電力)

ネクステラエナジー

 

企業例|ネクステラ・エナジー(米国、電力)

 

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド組入上位10銘柄

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド上位10銘柄

特定の銘柄や国に集中せず、分散投資

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド地域別銘柄別

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドのコスト

こうしてみると信託報酬は安い割に販売会社の取り分が大きいため、販売会社としては積極的に売りたいと思えるかもししれませんね。

購入金額 手数料率
1,000万円未満の場合 3.30%(3.0%)
1,000万円以上1億円未満の場合 2.20%(2.0%)
1億円以上5億円未満の場合 1.65%(1.5%)
5億円以上の場合 0.55%(0.5%)

運用費用信託報

毎日、信託財産の純資産総額に年1.21%(税抜1.1%)の率を乗じて得た額とします。
[運用管理費用(信託報酬)の配分(税抜)]

委託会社:年率0.35% 販売会社:年率0.7% 受託会社:年率0.05%

 

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資産運用は「手間なし」「簡単」とはいきません。インデックス投資していればよいなどという、近年素人ブロガーを中心にアンチアクティブ投信の流れが続いていましたが、今後アンチインデックス投信の波も来るでしょう。これはロングオンリーの従来のインデックス運用やアクティブ運用は近年発達してきている「リスク管理」という概念が抜けている、旧世代的な考えを中心としているためです。資産運用の本質は「アクティブかパッシブか」というような小さな戦略の選択ではなく、株、債券リート、ヘッジファンドといった「資産配分」の選択とロングショート、レバレッジを含めた「大きな戦略」の選択です。このサイトでは儲かるために必要な情報を厳選してお届けします。ほかのサイトでは説明していないような株、債券、投資信託、ポートフォリオ、ヘッジファンドまでわかりやすく解説します。短期売買のようなばくちな運用手法は推奨しません。長期的に資産形成するための極意を教えます。またロボアドバイザーなどのようにマーケティング重視の中身のない運用業界の裏側も紹介していきます。

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