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新興国ハイクオリティ成長株式ファンドの評価は?|2019年モーニングスターファンドオブザイヤー

投資家
ハイクオリティ成長株と少し前に紹介したプレミアム株式オープンと似てますね。
儲極
全然違うね
投資家
なぜですか?
儲極
プレミアム株式は「有力な無形資産や価格決定力、高い利益率を裏付けに企業価値を拡大し続ける銘柄(=プレミアム企業)」と定義が最初に載っていたが、それが説明資料の初めに載っていない時点で「運用のこだわり」が感じられない
投資家

新しい価値を創造する長期的で巨大な変化等を追い風にし、 他社にまねできない強い競争優位性を有し、高い成長性が期待される

「ハイクオリティ成長企業」って説明があるみたいですよ?

儲極
「新しい価値を創造する長期的で巨大な変化等を追い風」これって、貸借対照表にも損益計算書にも出ない、内容だよね。特許件数とか、研究開発費とかもっと具体的な数字が出さないと、アナリストたちも判断基準に迷いが出る。ファンドマネージャーの属人的な感性に左右されやすくなってしまう。
投資家
でも成績良いのでは?
儲極
短期的な成績に何にも意味はない。長期的な実績だ初めて意味があるといえる。
投資家
儲極さんは「顔の見える」運用が好きですからね~
儲極
投資家だけでなくファンドマネージャーを応援する意味で作っているからね。顔の見えない運用では応援したくならないし、実際に運用成績も大したことがないことが多い

 

モーニングスターファンド オブ ザ イヤー 2019国際株式型(特定地域) 部門

 

2019年のリターン、運用の効率性ともにトップ

2019年のトータルリターンは46.44%と、類似ファンド分類平均を30.81%上回った。類似ファンド分類内では、ほぼ全てのファンドがプラスのリターンを獲得する中で、中東やアセアンの比率を高めていたファンドなどに対して優位となり、166本中トップとなった。 参考として、2019年の「MSCI エマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円ベース)」のトータルリターンは19.42%となり、当ファンドは27.01%上回った。同期間は一般消費財、生活必需品などの銘柄選択がプラスに寄与した。パフォーマンス寄与上位銘柄は、中国で教育サービスを展開する『TALエデュケーション・グループ』や、南米市場最大の電子商取引サイトを運営する『メルカドリブレ』などとなった。四半期ごとのトータルリターンを見ても、全ての四半期でプラス、かつ類似ファンド分類内で上位10%以内の好成績となった。
2019年のシャープレシオも3.56と、類似ファンド分類平均を2.54上回り、運用の効率性でも166本中トップとなった。

下落局面でも優位性を発揮、運用の効率性は直近4カ月連続上位1%

設定(2017年12月)来の1年トータルリターンの推移(ローリングリターン)は、2019年12月末までの13カ月のうち10カ月でプラスのリターンとなり、類似ファンド分類平均に対しては11カ月で上回った。類似ファンド分類平均がマイナスとなった9カ月のうち7カ月で類似ファンド分類平均を上回っており、下落局面でアクティブファンドとしての優位性を発揮している。
同期間の過去1年間のシャープレシオでは、トータルリターンがプラスとなった10カ月のうち9カ月で上位10%以内となっており、特に直近は4カ月連続で上位1%と運用の効率性が向上している点が評価される。
なお、当ファンドの2019年12月末時点の純資産総額は1,096億円と、類似ファンド分類内168本中第3位の資産規模となり、2年足らずで代表的なファンドに急成長している。

運用チームによる積極的な議論が集中投資のカギ、米国籍アジア株ファンドは5ツ星を獲得

マザーファンドはチーム運用制を採用する。運用は、モルガン・スタンレーのグローバル・オポチュニティ株式運用チーム(以下、同チーム)に属する6名のファンドマネジャーが担当する。運用責任者は、運用・調査経験が18年のKristian Heughが務めている。同チームのメンバーの運用・調査経験の平均は約11年で、各ファンドマネジャーがアナリストを兼務して、北米、南米、欧州、アジアの株式の調査を行っている。
銘柄選定において、利益成長率などの定量スクリーニング、企業経営者や業界の専門家の情報を基にした情報ネットワーク分析、優良なビジネスモデルなどの構築に焦点を当てたバリューチェーン分析、業界構造の変化につながりうるテーマを持った銘柄を抽出するイノベーション調査の4つの切り口から絞り込んだ約50~100銘柄を綿密に調査し、メンバー全員が活発に議論を行うことから各銘柄に対する理解が深く、銘柄の集中投資が可能となっている。実際、2019年12月末時点の組入銘柄は30銘柄と、類似ファンド分類内に属する純資産額上位5銘柄(当ファンドを除く)の平均の約75銘柄よりも格段に厳選されている。
参考までに、Heughと同チームでアジア株を担当するKrace Zhouが共同で運用を行う米国籍アジア株(除く日本)ファンド(※)は2019年12月末時点での過去3年間のトータルリターンが米国モーニングスターカテゴリー「アジア太平洋株式(除く日本)」内で上位1%、モーニングスターレーティングは5ツ星となっている。

以上モーニングスターのファンドオブザイヤー受賞理由

新興国ハイクオリティ成長株式ファンドの特徴

 

新興国の株式または事業活動の主要な部分を新興国で行うと判断される企業の株式に投資を行います。

株式の組入比率は、原則として高位を保ちます
組入外貨建資産については、原則として為替ヘッジは行いません

 

「ハイクオリティ成長企業」の中から、 市場価格が理論価格より割安と判断される銘柄を厳選して投資

ハイクオリティ成長企業とは投資アイデアの分析・評価や、個別企業の競争優位性、成長力の 評価に基づき選定した質の高いと考えられる企業をさします。
ボトムアップ・アプローチを基本に、持続可能な競争優位性を有し、高い利益成長が期待される銘柄を選定します

儲極
他とはここが違う!と主張がもっと欲しい。少なくとも「投資アイデア」の具体例などを教えてほしい。これでは新興国株系の投資信託がすべて書いてあることしか書いていない。たとえばグローバル新興国株ファンド、新興国の中で世界に通用する企業にのみ投資します、っと今勝手に考えたファンドの方針と何もクオリティに違いがない。もっと明確に、バリュー、小型、モメンタム、低ボラティリティ、収益性などのファイブファクターなりなんなり、もっとファンドのことを教えてほしいものだ。まあこれは「ファンドマネージャー」というよりも「資料作成者」の問題である可能性も大きいが・・・
儲極
本気でインデックスに勝つ気あるんですか?って言いたくなってしまう
投資家
ファンドオブザイヤー受賞銘柄でこのいわれよう…おそろしい
儲極
ファンドオブザイヤーって1年だけの成績でしょ?この受賞は多数回受賞して初めて意味あると思うよ。

新興国ハイクオリティ成長株式ファンド運用プロセス

新興国ハイクオリティ成長株式ファンド運用プロセス
新興国ハイクオリティ成長株式ファンド運用プロセス

持続可能な競争優位性を有し、高い利益成長が期待される企業のうち、市場価格が理論価格より割安と判断される銘柄を厳選 してポートフォリオを構築します。

定量スクリーニング

・成長率や利益率など企業の財務指標に基づき銘柄を調査します。

情報ネットワーク

・企業経営者、業界の専門家との面談など、運用委託先の運用チームのネットワークを活用し、銘柄を調査します。

バリューチェーン分析

・原材料の調達から製品・サービスが顧客に届くまでの活動を「価値の連鎖(バリューチェーン)」として捉え、バリューチェーンにおける各企業の役割 や競争優位性を評価します。さらに、現在保有している銘柄と同業他社との比較分析を行うことで新たなる投資機会を追求します。

イノベーション調査

・イノベーション調査とは、長期の視点で世の中を変える可能性のある事象に関する調査です。

一歩先のイノベーションへの気づきを通じて、市場が注目する前にハイクオリティ成長企業を発掘することが期待できます。

・運用委託先の運用チームには、銘柄選定に関与しないイノベーション調査専任の担当者がおり、他の運用チームメンバーとともに、日々、投資テー マの発掘を行っています。

 

新興国ハイクオリティ成長株式ファンド具体例

 

HDFC銀行(インド)

インドの民間銀行大手

インドでは経済発展および所得増加にともない、個人向けローン市場が拡大傾向に あり、同国の民間銀行の成長が見込まれています。同行はインドにおける民間銀行最大手であり、個人向けローンや預金市場のシェアを 拡大させているだけでなく、オンライン・バンキングでも高いシェアを有していること などからさらなる事業規模の拡大が期待されます

TALエデュケーション(中国*)

中国の教育サービス提供会社

中国では質の高い個別教育サービスの需要が高まっており、市場の拡大が期待され ます。高いブランド力を有する同社は、今後マーケットシェアを伸ばすことができると考え られます

佛山市海天フレーバリング・アンド・フード・カンパニー(中国)

中国の最大手醤油メーカー

中国の最大手醤油メーカーであり、同国全土に販売網を有しています。中国において醤油は食生活に欠かせない調味料であり、同社が製造する高価格帯醤油 はリピート率が高く、同国の中間所得層人口の増加にともなう需要増加の恩恵を受けると考えています。

メルカドリブレ(米国)

南米における最大手オンライン取引企業

南米における最大手オンライン取引企業であり、eコマース、オンライン・サービス、 デジタル決済サービスを提供しています。
南米地域におけるインターネットの普及・オンライン取引の拡大が同社のビジネス拡大 に追い風となることが期待されます。

投資家
これ見てるとハイクオリティって大企業のことかなって思ってしまいますね

■2019年12月時点組み入れ銘柄トップ10

No. 銘柄 国・地域 業種 比率 銘柄紹介
1 HDFC BANK LTD インド 金融 8.0 インドの民間銀行最大手。トップクラスの資産残高を有し、ネットバンキングでも高シェアを誇る。圧倒的な市場シェアを占める国営銀行の経営は非効率的であり、同行は高経営効率等を背景に高成長を続ける見込み。
2 TAL EDUCATION GROUP-  ADR 中国 一般消費財・ サービス 7.9 数学等の理数系を中心に教育サービスを提供。中国主要都市で事業を展開。高いブランド力や質の高い指導により価格決定力を持つ。授業料は前払いのため資本効率が高い。
3 TAIWAN SEMICONDUCTOR  SP ADR 台湾 情報技術 6.1 世界最大の半導体ファウンドリー・サービス会社。高い技術力と卓越したコスト競争 力及び生産能力が強み。製品供給スピードの速さは顧客から高い評価・支持を得て いる。
4 MEITUAN DIANPING 中国 一般消費財・ サービス 5.2 中国のフード・デリバリー最大手の一つ。都市化や消費の伸びを背景に、国内最大 の店舗カバー率や利用者数を有することによる強固なネットワーク効果、拡張性の高 いビジネス・モデル等により、今後も高い成長が見込まれる。
5 EPAM SYSTEMS INC アメリカ 情報技術 5.1 ソフトウェア開発を手掛けるITサービス会社。高度なスキルを有する中東欧のエンジ ニアを採用し、低コスト且つ高品質なソフトウェア開発を提供。ITアウトソーシングの 構造的な成長を享受。
6 NAVER CORP 韓国 コミュニケー ション・サービ ス 4.7 韓国のポータルサイト運営会社。日本では、「LINE」を通したモバイル・ソーシャル・ ネットワークも運営。ビジネスモデルの移行を進めており、eコマース・電子決済分野 においてさらなる高成長が期待される。
7 FOSHAN HAITIAN  FLAVOURING & FOOD CO  LTD 中国 生活必需品 4.7 中国最大の醤油メーカー。高い市場シェア、強いブランド力や人気の高い独特な商 品性に基づいた価格形成力等を背景に今後も安定的な成長が見込まれる。
8 MAGAZINE LUIZA SA ブラジル 一般消費財・ サービス 4.6 ブラジルのマルチチャンネル小売プラットフォーム大手。優れたIT技術と統合された 物流施設等を背景に業務を拡大。小売のオンライン化が浸透する中で、実店舗販売 からオンライン販売へのシフトが今後も高い成長をもたらすと期待される。
9 MERCADOLIBRE INC アメリカ 一般消費財・ サービス 4.2 2億人以上の利用者を有する南米市場最大の電子取引サイトを運営。オンライン広 告の掲載やオンライン決済サービスも提供。南米は世界で最もインターネット普及率 の伸びが高く、大きな収益拡大が見込まれる。
10 ALIBABA GROUP HOLDING  LTD-ADR 中国 一般消費財・ サービス 4.2 中国のeコマース最大手で、6億人を上回るユーザーを有する。オンライン広告、クラ ウド・コンピューティング、金融決済業務等を中心に収益拡大が継続しており、今後さ らなる成長が見込まれる。

 

新興国自体の魅力

世界経済の拡大が続くと予想されるなか、グローバルな視点での株式投資が重要と考えられます。

 

新興国経済予想

 

労働力の担い手となる生産年齢人口の増加は、新興国の経済成長を支える要因の一つとみられています。

 

投資家
最後まで見てどうでしたか?
儲極
個別の銘柄を見る限り、悪くはなさそうだ。新興国の大手銘柄に集中投資する点が従来とは違うところのようだ。38銘柄くらいなら、選定にも時間はかけているだろうし、悪くはない。各国の業種トップに集中投資する戦略かな。おそらく銘柄の売買頻度も少なく済みそうだし、十分新興国のインデックスに勝てる可能性がある。まだ運用期間が短いため沢山は入れずらいが少しずつ入れていくのには問題はない。

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資産運用は「手間なし」「簡単」とはいきません。インデックス投資していればよいなどという、近年素人ブロガーを中心にアンチアクティブ投信の流れが続いていましたが、今後アンチインデックス投信の波も来るでしょう。これはロングオンリーの従来のインデックス運用やアクティブ運用は近年発達してきている「リスク管理」という概念が抜けている、旧世代的な考えを中心としているためです。資産運用の本質は「アクティブかパッシブか」というような小さな戦略の選択ではなく、株、債券リート、ヘッジファンドといった「資産配分」の選択とロングショート、レバレッジを含めた「大きな戦略」の選択です。このサイトでは儲かるために必要な情報を厳選してお届けします。ほかのサイトでは説明していないような株、債券、投資信託、ポートフォリオ、ヘッジファンドまでわかりやすく解説します。短期売買のようなばくちな運用手法は推奨しません。長期的に資産形成するための極意を教えます。またロボアドバイザーなどのようにマーケティング重視の中身のない運用業界の裏側も紹介していきます。

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