欧州ヘッジファンド大手ランズダウン・パートナーズは年初来11%のマイナス
ランズダウン・パートナーズは、過去2週間のコロナウイルス (コロナウイルス) を中心とした市場低迷の中、航空会社への投資で打撃を受けた。
約150億ドルの資産を運用し、かつては株式投資のゴールドスタンダードと見なされていたメイフェアに本拠を置く同社は、先進国市場に特化したファンドで今年16%以上の損失を出しており、これには先月の10%の損失も含まれていることが、投資家に送られたレポートによりわかったとフィナンシャルタイムズが報じた。
一方、同社の主力ファンドである先進国市場ヘッジファンドは、先月6%近い損失を出したため、今年はトータルで11%の損失を出している。ランズダウンはコメントを拒否した。
この減少傾向は、同社にとって試練の時期である。同社は1月、「構造的に非常に良い位置にある」としていた英国株の強気相場で損失を出した。
今回の損失は株式市場にとって厳しい時期に発生した。先週、S&P500種株価指数は11.5%下落し、今週の回復は短命に終わり、多くのヘッジファンドが打撃を受けた。しかし、アンドリュー・ローのキャクストン・アソシエーツやグレッグ・コフィーのカーコスワルドなど、債券を保有しているマクロファンドは大幅に上昇した。
ランズダウンの損失の少なくとも一部は、コロナウイルスの旅行予約への影響で深刻な影響を受けている航空会社への賭けによるものと思われる。S&P航空株指数は2月に入ってから5分の1以上下落している。
フィナンシャルタイムズが報じたところによると、ランズダウン氏は投資家向けの最近の書簡で、大手航空会社は「大量に」過小評価されており、魅力的な中期的投資対象であると述べたという。書簡によると、ランズダウンは昨年末時点で、価格上昇に対する賭けの約4分の1を航空会社が保有していた。
ランズダウンの先進国市場ヘッジファンドは2016年と2018年に損失を出したが、昨年はわずかな黒字にとどまった。
しかし、ロング・オンリー・ファンドは、株の下落には賭けないが、ここ数年の上昇相場の中ではより好調で、2019年には18.6%上昇した。