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NWQフレキシブル・インカムの評価は?証券アナリストが解説

「バランス型ファンドに革命を」というNWQフレキシブル・インカムについて説明します。

NWQフレキシブル・インカムは今までのバランス型ファンドとは違いを打ち出しています。

そのためNWQフレキシブル・インカムを理解するためには従来のバランス型ファンドを見ていく必要があります。

バランス型ファンド市場について

現在日本の投資信託においてバランス型ファンドは878件あります。

特色と内容を見ていきましょう

 

◆バランス型ファンド運用残高トップ20

その中でもトップ20は下記のファンドです。

当ブログでもすでに紹介している「東京海上・円資産バランスファンド(毎月) 『愛称:円奏会』」などが人気ですね。

直近3年のリターンを見てみると平均して3-4%ほどを狙えることが多いようです。

運用残高はトップが7000億円ですが、20番目で1000億を切っていますので、あまり残高が多いファンドは多くありません。

また信託報酬は0.5%から2%ほどと差が広いようです。

ファンド名 会社名 カテゴリー 総合 リターン 標準偏差 信託報酬等 純資産額
レーティング (3年) (3年) (税込) (百万円)▼
東京海上・円資産バランスファンド(毎月) 『愛称:円奏会』 東京海上 安定成長 ★★★★★ 2.63% 2.08 0.92% 723,679
財産3分法F(不動産・債券・株式)毎月分配型 『愛称:財産3分法ファンド』 日興 バランス ★★★★ 6.82% 6.29 1.05% 400,904
グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型) 日興 安定成長 0.48% 360,001
スマート・ファイブ(毎月決算型) 日興 安定 ★★★★★ 3.06% 3.24 1.47% 353,934
東京海上・円資産バランスファンド(年1回) 『愛称:円奏会(年1回決算型)』 東京海上 安定成長 ★★★★★ 2.63% 2.09 0.92% 285,446
JPM ベスト・インカム(毎月決算型) JPモルガン 安定成長 ★★★ 3.46% 4.72 1.62% 225,848
セゾン バンガード・グローバルバランスF セゾン 安定成長 ★★★ 6.46% 8.32 0.61% 200,493
グローバル3倍3分法ファンド(隔月分配型) 日興 成長 0.48% 194,700
ニッセイ 豪州ハイ・インカム株式F(毎月) 『愛称:ラッキー・カントリー』 ニッセイ 成長 2.53% 13.1 1.83% 181,708
投資のソムリエ アセマネOne 安定成長 ★★★★ 3.19% 2.74 1.54% 172,400
SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド 『愛称:あんしんスイッチ』 アムンディ 安定 1.46% 169,489
トレンド・アロケーション・オープン 三菱UFJ国際 安定成長 ★★★ 3.20% 5.67 1.18% 156,297
マイストーリー分配型(年6回)Bコース 野村 安定 ★★★ 4.11% 7.39 1.45% 148,728
JP 4資産バランスファンド安定成長コース 『愛称:ゆうバランス』 JP投信 安定成長 ★★★★ 4.80% 6.55 0.58% 121,737
野村 世界6資産分散投信(分配コース) 野村 安定成長 ★★★ 4.30% 4.75 0.76% 119,549
アムンディ・ダブルウォッチ アムンディ 安定 ★★ 1.12% 2.71 1.32% 107,448
JP 4資産バランスファンド安定コース 『愛称:ゆうバランス』 JP投信 安定成長 ★★★ 3.12% 3.97 0.57% 93,834
JPM ベスト・インカム(年1回決算型) JPモルガン 安定成長 ★★★ 3.46% 4.74 1.62% 92,538
日興レジェンド・イーグル・F(毎月決算) アムンディ バランス ★★ 4.13% 10.4 2.03% 91,741
コア投資戦略ファンド(成長型) 『愛称:コアラップ(成長型)』 三井住友TAM バランス ★★ 3.23% 5.95 1.76% 91,649

 

◆コストと成績の関係は?

バランス型ファンド信託報酬と運用成績
バランス型ファンド信託報酬と運用成績

3年ので運用成績が良いファンド300件と信託報酬の関係を確認したところ、2019年11月末までの3年では相関性は0.14とほぼ関係ありませんでした。

ちなみに運用成績はコスト控除後の成績のため、コストが安いほど成績が良い場合は、左上から右下に点が並んでいくはずでした。

つまりコストが高いほど運用成績が悪いというのは完全にバランス型ファンドについては嘘ということですね。

コストしか語れない「運用経験のないファイナンシャルアドバイザー」や貯蓄しか語れない「経済ジャーナリスト」の話は、話し半分くらいに聞いておいたほうが良いですね。

 

◆バランス型ファンド長期運用成績トップ20

10年リターンで見てみるとやはり、安定型よりはバランス型や成長型のファンドが多いようです。

バランス型ファンドについては積極型の「成長」、保守型の「安定」、中間の「バランス」があります。

これを読んでいるあなたが若い人の場合は成長を、年取っている場合は「安定」を選ぶことをお勧めします。

リターン リターン リターン リターン▼
フィデリティ・アジア3資産・ファンド(隔月) 『愛称:アジアのチカラ』 フィデリティ バランス 10.17% 6.92% 4.60% 10.74%
6資産バランスファンド(成長型) 『愛称:ダブルウイング』 大和 成長 11.34% 8.49% 4.88% 10.46%
東京海上・未来設計ファンド5 東京海上 成長 10.65% 10.25% 5.74% 9.93%
かいたくファンド クローバー 安定成長 7.92% 10.40% 6.37% 9.91%
日本3資産ファンド成長コース 『愛称:円のめぐみ』 アセマネOne 成長 7.85% 6.13% 5.68% 9.58%
グローバル財産3分法ファンド(毎月決算型) 三菱UFJ国際 バランス 7.07% 5.66% 2.88% 9.56%
三菱UFJ 6資産バランスF(成長型) 三菱UFJ国際 成長 8.48% 7.26% 4.38% 9.43%
野村 世界6資産分散投信(成長コース) 野村 成長 7.85% 7.55% 4.65% 9.32%
ライフハーモニー(ダイワ世界資産F)成長 大和 バランス 6.11% 7.03% 3.99% 9.16%
世界8資産ファンド成長コース 『愛称:世界組曲』 アセマネOne 成長 9.60% 7.54% 4.27% 9.13%
ラッセル・インベストメント・G・バランス 成長型 『愛称:ライフポイント 成長型』 ラッセル バランス 7.10% 7.49% 5.31% 9.11%
年金積立G・ラップ・バランス(積極型) 『愛称:DCグローバル・ラップ・バランス(積極型)』 日興 成長 7.72% 8.57% 4.54% 9.08%
3資産バランスオープンアルファ 『愛称:トリプルインカムアルファ』 三井住友TAM 安定成長 3.59% 5.27% 3.81% 8.87%
ダイワ・バランス3資産 『愛称:3つの恵み』 大和 バランス 5.87% 5.66% 2.27% 8.85%
しんきん 3資産ファンド(毎月決算型) しんきん バランス 9.63% 6.02% 4.31% 8.81%
フィデリティ・世界分散・ファンド(株式) 『愛称:3つのチカラ』 フィデリティ バランス 9.50% 7.69% 2.79% 8.79%
アジア3資産ファンド[分配コース] 『愛称:アジアンスイーツ』 アセマネOne バランス 8.34% 6.43% 2.31% 8.75%
MHAM 6資産バランスファンド 『愛称:六花選』 アセマネOne バランス 8.73% 5.86% 3.72% 8.72%
アジア3資産ファンド[資産形成コース] 『愛称:アジアンスイーツ』 アセマネOne バランス 8.27% 6.37% 2.22% 8.65%
日興レジェンド・イーグル・F(資産成長) アムンディ バランス 6.38% 4.08% 2.17% 8.63%
新光 7資産バランスファンド 『愛称:七重奏』 アセマネOne バランス 8.78% 6.21% 3.52% 8.63%
三井住友・ライフビュー・バランス70(積極型) 三井住友DS バランス 4.98% 7.37% 5.15% 8.57%
三菱UFJ MV80 三菱UFJ国際 成長 5.07% 6.45% 4.88% 8.5

NWQフレキシブル・インカムの特徴とほかのバランス型ファンドとの違いは?

①今後の相場環境を考えてインカム資産を中心に投資

近年、着実な成⻑を遂げる世界経済を背景に良好な市場環境が継続しているものの、量的⾦融緩和の縮⼩・利上げや政治・地政学リスク等市場環境変調のリスクも徐々に意識され始め、 市場の変動性が⾼まる局⾯も想定されます。今後の市場環境を考えた場合、多様な資産へのアプローチや質の⾼い銘柄への着⽬、 インカム(利⼦・配当)収益の獲得の重要性が増すと考えられます。そこで、様々なインカム資産を投資対象とし、徹底した企業分析に基づく選別投資で優れた運⽤実績を上げてきたNWQのフレキシブル・インカム戦略を採⽤したファンドをご提案いたします。NWQインベストメント・マネジメント・カンパニー・エルエルシーを指します。

②従来のバランスファンドとは異なり、ボトムアップアプローチ(個別企業調査)を中心

従来のバランス型ファンドはマクロ経済から、先に投資先の資産を決め、次に個別銘柄を選んでいく方針をとります。

それに対しNWQフレキシブルインカムファンドはボトムアップ・アプローチによる調査・分析のもと、横断的に投資魅⼒度の⾼い銘柄選択を⾏うことで、パフォーマンスの向 上を⽬指します。まず、徹底した企業分析を通じて「投資企業」の選定を⾏った上で、当該企業が発⾏する複数の証券の中から相 対的に魅⼒度の⾼い「投資対象証券」を選定する“Wセレクト⼿法”による銘柄選定を⾏います。

 

フレキシブル・インカム戦略の運用プロセス
フレキシブル・インカム戦略の運用プロセス
フレキシブル・インカム戦略の2段階アプローチ
フレキシブル・インカム戦略の2段階アプローチ

従来型のファンドは典型的なトップダウンアプローチで、NWQフレキシブル・インカムはボトムアップアプローチを採用しているといいたいようです。

結構陳腐な比較だと思います。

 

③運用の具体的なイメージは?

彼らが今まで運用してきた中でおそらく「ベスト」な運用事例が下記の内容です。

どのような運用をしているかは非常に参考になります。具体的な評価項目の記載はないようですが、下記の内容からすると、オシレーター系の短期的な過熱感とファンダメンタル分析を

組み合わせて株式の割高割安を判断し、短期的な過熱感が出たときは選定した会社の債権に変更するようです。たまたまですが、債券を中心とした例がないためわかりませんが、

ボトムアップアプローチでは債券のクレジットプレミアムはあまり全面には出ていないように思います。

ノードストローム

ファーストエナジーの証券の実績

 

NWQフレキシブル・インカムの実績は?

◆リターンはどのくらい期待できるの?

フレキシブル・インカム戦略実績
フレキシブル・インカム戦略実績

2009年12月から2019年10月までで信託報酬控除前ドルベースの実績で8.7%のリターンを上げており、よりリスクをとった先進国株式よりはリターンは低いですが一般的な分散投資に比べるとかなり高い実績を上げていることがわかります。

1.6775%控除した場合はおおよそ7%といったところでしょうか。

◆資産配分

資産配分の変更は比較的積極的で、特にハイイールド社債の組み入れはほかのバランス型ファンドでは見られないくらいの投資組み入れだと思います。

これは世界的な低金利下で安定的なインカムを確保することが難しくなってきており、ハイイールドの社債にまで投資する段階に来ていると考えられます。

 

◆オリジナルの実績は?

アメリカのモーニングスターでNWQフレキシブル・インカムのオリジナルのファンドを見てみると、ランキングではほぼトップレベルを維持しており

2013年のみ弱かったかなというくらいです。ただ傾向としてマイナスの年の成績が悪いことから、株式のベーたちが高く、一般的な

バランス型ファンドに比べてリスクが高いファンドといえそうです。

Nuveen NWQ Flexible Income I

◆リスクはどのくらい?

フレキシブル・インカム戦略リスクリターン

リスクは5%ほどと先進国債券ほどのリスクのため、先進国株の半分のリスクで、先進国株と同じくらいのリターンを上げていることになります。

右の図を見ると先進国株の最大の下落率は-19.4%に対して、このファンドは-5.7%となっています。そのため、一括投資に向いた運用ができているといえるでしょう。

 

NWQフレキシブル・インカムのコストは?

信託報酬:1.6775%

販売手数料最大:3.3%

 

NWQフレキシブル・インカムの評価は?

おすすめ度   ★★★☆☆

投資タイミング ★★★★☆

革新性     ★★☆☆☆

期待リターン  ★★☆☆☆

安定度     ★★★★☆

資金流入の安定度★★★★☆

積立おすすめ度 ★★☆☆☆

安定重視の場合はお勧めです。バランス型ファンドの中では積極的なタイプです。

投資対象に株式以外に優先出資証券や転換社債、社債などが入っている分投資範囲は広く面白い運用はできています。

ただしグローバル3倍3分法ファンドや米国株式シグナルチェンジ戦略ファンドに比べると、割と普通な運用ですね。

低金利下で高配当株を狙うのは王道であることから投資タイミングは★4つとしました。

また資金流入が非常に安定していることも良いと思います。積立投資には向きません。

 

NWQフレキシブル・インカムの組み入れ資産は?

順位 銘柄名 投資証券 格付 構成⽐率 選定理由
1 バイアコム 投資適格社債 BBB 2.6% 複合メディア企業。2016年以降の経営改⾰が奏功し業績が改善。負債圧 縮による信⽤⼒の向上がプラスと判断
2 ヒューレット・パッカード・ エンタープライズ 投資適格社債 BBB 2.0% ⼤⼿IT企業。他のIT企業のリスク・リターンと⽐較して社債は割安な⽔準にあ り、将来の値上がりを予想
3 イメラ 投資適格社債 BBB 1.6% カナダの公益・エネルギー事業会社。買収等の事業拡⼤による財務内容の改 善、スプレッド拡⼤および利回り上昇から投資妙味は⾼いと判断
4 シティグループ 優先株式 BB 1.6% 世界有数のグローバル銀⾏。⾦融危機後、資本増強による財務内容の改善 が進む中、利回りが引き続き魅⼒的な⽔準にあると判断
5 ファーストデータ ハイイールド社債 B 1.5% ⽶電⼦決済処理⼤⼿。2015年の再上場後は、キャッシュフローの改善と決 済サービスの加盟店契約事業に注⼒し、今後の財務内容改善に期待
6 ノードストローム 投資適格社債 BBB 1.5% ⽶⾼級百貨店。⼩売業界全体が不振となり株価の変動性が⾼まる中、強固 な財務内容とオンライン事業による競争優位性から、債券の投資魅⼒が上昇
7 ナビエント ハイイールド社債 BB 1.5% 学資ローンを提供する⽶⾦融サービス企業。⽶国内の規制および⾏政動向の 影響を受けやすいものの、経営改⾰による改善が債券の保有を下⽀え
8 ディッシュ・ネットワーク ハイイールド社債 BB 1.4% ⽶ケーブルテレビ⼤⼿。無線技術は中⻑期的な信⽤⼒向上に貢献するとの 予想に加え、利回りは魅⼒的な⽔準にあると判断
9 センチュリーリンク ハイイールド社債 BB 1.4% ⽶通信⼤⼿。事業拡⼤を⽬的とした買収により、中期的な収益の安定化が⾒込まれる。債券のリスク・リターンは、他の証券⽐で相対的に優位と判断
10 バンク・オブ・アメリカ 転換社債 格付なし 1.3% ⽶国および世界各国であらゆる⾦融サービスをグローバルに展開する⽶⼤⼿ 銀⾏。⾼⽔準な利回りと魅⼒的なバリュエーションを評価

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資産運用は「手間なし」「簡単」とはいきません。インデックス投資していればよいなどという、近年素人ブロガーを中心にアンチアクティブ投信の流れが続いていましたが、今後アンチインデックス投信の波も来るでしょう。これはロングオンリーの従来のインデックス運用やアクティブ運用は近年発達してきている「リスク管理」という概念が抜けている、旧世代的な考えを中心としているためです。資産運用の本質は「アクティブかパッシブか」というような小さな戦略の選択ではなく、株、債券リート、ヘッジファンドといった「資産配分」の選択とロングショート、レバレッジを含めた「大きな戦略」の選択です。このサイトでは儲かるために必要な情報を厳選してお届けします。ほかのサイトでは説明していないような株、債券、投資信託、ポートフォリオ、ヘッジファンドまでわかりやすく解説します。短期売買のようなばくちな運用手法は推奨しません。長期的に資産形成するための極意を教えます。またロボアドバイザーなどのようにマーケティング重視の中身のない運用業界の裏側も紹介していきます。

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