専門家が書いている資産運用ブログだからこそ儲かる情報を得られる。

モーニングスターの5スターにだけ注目してはいけない理由

投資中級者が陥りやすいわな

一般の金融機関に勤めていない人が、少し運用に詳しくなるとモーニングスターについて知るようになる。

そして、そのような「中級者」が陥りやすいのが「インデックス教」入信か「5スター信者」、そして「モーニングスターオブザイヤー」に投資するという3つが考えられる。

しかしそのうち「5スター信者」に関しては「これにしておけば大丈夫」というほどの内容ではないため、一つの信者にだけなるのは避けたほうが良いだろう。

ここではモーニングスターの5スターのみを調べることについて解説しよう。

購入するのに最適な5つ星ファンドを探していませんか?

格付けの高い投資信託を検索するのは良い方法ではるが、5つ星ファンドに限定しないほうがよい。

星の評価は必ずしも将来の業績を予測する最良の指標ではなく、直近の成績を説明するものでしかない。

多くの場合は3つ星や4つ星のファンドが賢い選択になることもある。

なぜ5つ星のファンドだけに投資すべきではないのですか?

この質問に詳しく答える前に、星の評価とその仕組みについて詳しく学ぶ必要がある。

投資信託の星評価とはどうつけられているのか?Morningstarによると、星の評価は以下のようになっている。

 

モーニングスターが独自に算出する「モーニングスターリターン」から「モーニングスターリスク」の差によって算出された数値をモーニングスターカテゴリー(小分類)内のファンド群の中で相対的にどのランクに位置するかを黒い星印で示したものです。1つ星から5つ星まで5段階のランクがあり、星の数が多いほど過去の成績が良かったことを示しています。5つ星が最も良かったグループのファンド、1つ星が最も悪かったグループのファンドということになります。

モーニングスターレーティングはモーニングスターカテゴリー(小分類)内におけるリスク調整後リターンによる評価となっています。モーニングスターレーティングの概要は以下の通りです。

1モーニングスターレーティングの計算手法
モーニングスターリターン - モーニングスターリスク によって計算された数値をモーニングスターカテゴリー(小分類)内で降順に並べ、数値の大きいものから下記の分布状況に添った形でランク付けを行う。

★★★★★ :上位 0.0%~10.0%
★★★★ :上位10.0%~32.5%
★★★ :上位32.5%~67.5%
★★ :上位67.5%~90.0%
★ :上位90.0%~100.0%
2評価対象ファンド
運用期間3年以上のファンド
モーニングスターカテゴリー(小分類)内のファンドが10本以上存在する場合
(上記2条件を満たしていないファンドは、レーティング対象外となります)
3モーニングスターレーティングの計算期間
・3年(36カ月)、5年(60カ月)、10年(120カ月)それぞれの期間でのトータルリターンを元に、3年レーティング、5年レーティング、10年レーティングを算出しています。
4総合レーティングの計算方法
総合レーティングは、3年、5年、10年を以下のように加重平均
3年以上5年未満のファンド・・・3年レーティング
5年以上10年未満のファンド・・・3年レーティング×0.4+5年レーティング×0.6
10年以上のファンド・・・3年レーティング×0.2+5年レーティング×0.3+10年レーティング×0.5

上記の説明では過去の実績でリスクとリターンを勘案して上位10%に入るものが5スターを獲得することができるということだ。では、それぞれのカテゴリーの平均よりも高く、リスクを負うことなく、高いリターンが得られる5つ星ファンドを買いたくないと思う人などいるだろうか。

公平を期すために言っておくと、モーニングスターは将来のリターンが過去のパフォーマンスのように見えるとは保証していないし、5つ星のファンドが将来的に1つ星、2つ星、3つ星、4つ星のファンドを上回るとも約束していない。しかし、モーニングスター社は、同社のサービスを利用する上で、星の評価を重要な特徴にし続けている。
いかに5スターが必ずしもいいものでないという理由を記載しておこう

  • おそらく、インデックス・ファンドは、初心者にとって最良の投資信託である。しかし、インデックス・ファンドのパフォーマンスが短期的に平均を上回ることはめったにないため、5つ星の格付けを受けることはめったにない。バンガードTSEのようなファンドは、3年間と5年間のリターンが中央値付近で推移する傾向があるため、4つ星の格付けを得ている。しかし、10年のリターンは同業他社の圧倒的多数を上回っている。
  • 投資信託の中には、単に賢明で経験豊富な経営陣から利益を得ているだけでなく、セクター・ファンドのように、数年間支配的な銘柄に投資するタイミングが良いだけのものもあるため、長期にわたってアウトパフォームしているものもあり、ときには5年以上もある。このようなファンドは5つ星の評価を受けることができるが、そのような大きなパフォーマンスをしたファンドは大きな損失を被る可能性があり、5つ星のファンドは突然3つ星のファンドに変わる。
  • 星評価は投資信託の調査と分析のための良い出発点となりうる。しかし、検索を5つ星に限定するのは良い考えではない。1つ星や2つ星のファンドを買うことはお勧めしませんが、長期的にはうまくいった3つ星や4つ星のファンドはたくさんある。ここでも、インデックスファンドがその一例である。

要約すると、スターの格付けは投資信託分析の出発点となりうるが、分析すべきいくつかの要因のうちの1つにすぎない。実際、多角化と低コストを優先順位の高いものにしている限り、星評価を完全に無視しても、最適な資金を見つけることができる。

5スターを付けたときはピークであることも多い

5スターを避けたほうが良い最も大きな理由は5スターの時点が、成績のピークでその後成績が悪化することが多いからだ。むしろ継続的に調査して、一度でも5スターになったファンドが3スターくらいに落ち込んだときに買うといったほうが賢明なくらいである。ただし星が1スターを買うといった逆張りを進めているわけではない。3star以上のファンドが入れ替わっていくことが多いため、評価が極めて悪いファンドは、運用資金難でその後浮上するだけ運用期間が残されていないことも多い。

この記事が気になった方は投資信託記事一覧もおすすめです。今人気の投資信託の運用手法がわかります。

投資信託記事一覧

>専門家が届ける本物の資産運用術

専門家が届ける本物の資産運用術

資産運用は「手間なし」「簡単」とはいきません。インデックス投資していればよいなどという、近年素人ブロガーを中心にアンチアクティブ投信の流れが続いていましたが、今後アンチインデックス投信の波も来るでしょう。これはロングオンリーの従来のインデックス運用やアクティブ運用は近年発達してきている「リスク管理」という概念が抜けている、旧世代的な考えを中心としているためです。資産運用の本質は「アクティブかパッシブか」というような小さな戦略の選択ではなく、株、債券リート、ヘッジファンドといった「資産配分」の選択とロングショート、レバレッジを含めた「大きな戦略」の選択です。このサイトでは儲かるために必要な情報を厳選してお届けします。ほかのサイトでは説明していないような株、債券、投資信託、ポートフォリオ、ヘッジファンドまでわかりやすく解説します。短期売買のようなばくちな運用手法は推奨しません。長期的に資産形成するための極意を教えます。またロボアドバイザーなどのようにマーケティング重視の中身のない運用業界の裏側も紹介していきます。

CTR IMG