ダブル・ブレインはコロナショックを乗り越えているのか?
1.機動的な投資配分の変更により、株式市場急落の影響は限定的
ファンドの基準価額は2020年2月25日に設定来高値をつけました。しかし、その後調整し、2月25日から3月17日までの ファンドの騰落率は-6.8%となりました。一方、同期間の世界株式の騰落率は-25.7%でした。市場の急落が始まった2月 後半はファンドの基準価額の下げが大きかったものの、3月に入り機動的に投資配分を変化させたことで、その後の株価 下落の影響は軽減されました。
パフォーマンスの推移
期間:2018年11月9日(設定日)~2020年3月17日、日次
2.下落相場にも強いトレンド戦略の本領発揮、ファンドの下落抑える
リスクコントロール戦略
市場のリスク上昇に対応するため、足元で株式セクターを中心に投資配分を引き下げ ました。平常時のリスクコントロール戦略の投資配分比率は300~400%ですが、現在は50%にまで落としています。
トレンド戦略
2020年1月からは、債券・金利セクターの上昇トレンドをとらえ、同セクターの買い持ちを拡大する 一方で、株式市場の下落トレンドを捉え、同セクターの買い持ちを縮小しました。2月後半以降は、コモディティセクター や株式セクターの売り持ちにより、3月月初来ではプラスのリターンとなっています。
ダブル・ブレイン全体
2月の月間リターンはマイナスとなったものの、ポジションを調整したことにより、3月に入り特にトレンド戦略が寄与し、世界株式の下落に比べて下落幅を抑えられています。
足元では、新型肺炎感染拡大などにより経済活動の縮小が懸念され、市場のボラティリティ(価格変動性/市場変動 性)が高まっております。ファンドでは、各々の戦略が市場の異変を迅速に察知することで、あらゆる局面において収 益機会を追求します。
※目論見書およびマンスリーレポートではリスクコントロール戦略を「ターゲットリスク戦略」、トレンド戦略を「ダイバーシファイド戦略」と記載しています。
株式および債券・金利への投資配分の推移
期間:2018年11月14日~2020年3月13日、日次
各戦略のパフォーマンス寄与度
期間:2020年2月20日~2020年3月13日、日次
セクター別寄与度
期間:2018年11月13日~2020年3月13日
資産別ウエイト(概算)
2020年3月13日現在
リスクコントロール戦略の資産別ウエイトの推移
期間:2018年11月14日~2020年3月13日、日次
ファンドでは日次でリスクコントロールを 行っています。2020年2月24日以降、短期でのリスクが高まったとシステムが判断した ため、リスクを落とすためポートフォリオ全 体の投資比率を引き下げました。
各戦略の資産別ウエイトの変化
下記グラフでは、2020年2月21日と2020年3月13日の各戦略の資産別ウエイトを比較しています。(2020年2月21日は設 定来で基準価額が最高値であったため比較対象としています。)ファンドでは、各セクターの投資配分を頻繁に変え、リス クコントロールを行っています。
リスクコントロール戦略:
2月21日と3月13日を比較するとボラティリティ(価格変動性/市場変動性)の上昇を反映して、 全ての資産の投資配分を縮小しています。リスクコントロール戦略全体の投資比率は、345.9%から48.9%に変化してい ます。
トレンド戦略:
2020年2月21日と3月13日を比較すると、株式の買い持ちの配分を縮小しました。また、トレンド戦略全体 の投資比率も(ロング・ショートの絶対値の合計)865.0%から350.8%へと縮小しました。
トレンド戦略の投資配分推移の例
市場環境に合わせ、売り持ち・買い持ちの配分を約500市場に対してコントロールしています。 下記は投資配分推移の実例です。
ダブル・ブレインのコロナショックに関する評価は
コロナショック対応評価 ★★★★★
ベストなファンドの一つといっていいでしょう。
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